夏用に新調したジャッケットを着て、クライアント先に出向いた日。PCのセットアップに時間がかかり、作業の終わりが予定より遅くなってしまった。
電車に飛び乗ったものの、学童のお迎えはもう間に合わない。帰りがけに夕飯を調達する予定だった。帰宅時間に合わせてデリバリーを頼んでおけば良かったと後悔した。
こんな日は外食だ。ランドセルを玄関先に置き、そのまま近所の珈琲館へ向かった。普段はモーニングを利用するので、夕飯時は初めてだ。長女は紅茶とカツカレーを注文した。長男は数量限定のオムライスを注文したが、残念ながら売切れだった。少し悩んで長女と同じカツカレーにした。2つ届いたカレーを3人で分けあう。コクのあるルーがサクサクの衣に染み込んだカツを、モクモクと口に運ぶ子ども達。
お腹が空いて少しイライラしていた長男も、ご機嫌になった帰り道。夜の風は心地よく、日中の蒸し暑さからやっと解放された。
今週も頑張ったと自分を労う長女。
早くシャワーを浴びたい私。
明日が休みだと気がついた長男。
それぞれの１日が終わっていくなかで、互いに手をつなぎ帰路につく金曜日。私の花金だ。
