supino blog

やりきれないエンジニアの日常

再会の夜、コミュニティとの関係を紡いで

久しぶりにNPOで知り合ったメンバーと食を共にした日。最寄り駅の駅前に新しくオープンしたカヌレ屋で手土産を購入し、日本橋三越へと向かった。猛暑の日は、夕食時の待ち合わせはありがたい。1年ぶりの再会に少し緊張していたが、冷房の効いたデパートに入ると、人懐っこい彼女の笑顔が迎えてくれ、緊張が和らいだ。

9階にある少しクラシックな雰囲気のレストランに足を運んだ。トマトソースが添えられたお洒落なカニクリームコロッケを味わいながら、彼女の近況に耳を傾けた。彼女は私よりも10歳以上若く、ちょうど新卒の年代だ。普段一緒に仕事をする同僚は私と同世代か年上なので、彼女との会話は私の心に新鮮な風を吹き込み、心をリフレッシュさせてくれた。

最近、忙しさにかまけてNPOの活動から遠のいていたが、この日は他のメンバーとも久しぶりに顔を合わせることができた。プロボノで活動するメンバーは参加に波がある人も多い。安定して参加している彼らの姿勢にはいつも感心している。活動できていないことに後ろめたさもあり、申し訳ない気持ちを伝えると、笑顔で「問題ない」と言ってくれた。

食事を終えた後も話が尽きず、近くのカフェに移動した。日々の忙しさに追われる中で、つい孤立しがちになる。誰かと時間を共有することで、その孤立感が和らぎ、心が満たされるのを感じた。特に、共通の目標や思い出を持つコミュニティのメンバーとの再会は、新たなエネルギーを与えてくれる気がした。

私が今のNPOに参加してもうすぐ4年になる。新しいコミュニティに足を踏み入れるときは、心理的なコンフォートゾーンから一歩踏み出すことに似ている。コミュニティは単なる組織のつながりとは違い、価値観や経験を共有する人々で成り立つ。これが新しいチャンスや人々との出会いをもたらし、成長の機会を広げることもある。

日本橋で別れを告げ、銀座線に向かった。日曜日の夜に電車に乗るのは久しぶりだ。50代過ぎのグループが赤い顔で楽しそうに話していたり、夏休み中の子供と出かけた帰りだろうか、眠っている子供を抱えた家族で、思っていたより混んでいた。所属していたチーム活動がもうすぐ終わりになり、この先がどうなるかはわからない。だが、チャンスの連鎖に寄与しながら、これからも細く長くコミュニティ活動を続けたいと思った。